2016年10月24日月曜日

同人誌「完全無欠クリザに現る」通販開始します



と、いうわけで先日の10/23にコミティア118にサークル参加いたしました。
拙作の番外編的同人誌を頒布したのですが、いやあ、予想通りほとんど売れませんでしたね!
まあそれはわかっていたことだから良いのですが、買いに来てくださる方もおり、「ファンは本当にいたんだ!」とラピュタを初めて見たパズーのような気持ちになれたので勝ち負けで云うと勝ちでしたね、ええ。敗北を知りたい。

まあ勝ったのは良いのですが薄い本の在庫は現実としてぼくの目の前にあるので、通販を開始しようかな、と思います。


『完全無欠クリザに現る』
A5二段組 本文20p(文字数二万字超)
《竜殺し》シリーズとM・T・Pシリーズのクロスオーバー番外編

一部100円+送料150円(クリックポストでの郵送)
部数が複数の場合でもまとめて郵送できる範囲では一律150円です。
他の郵送方法をご希望の場合は応相談になります。

お支払は三井住友銀行への銀行振込でお願いいたします。

ご覧の通り送料の方が高くなるような薄い本ですが
それでも欲しいという奇特な方がおられたらお申し込みください。

とりあえず、現状ではメールで受付させていただきます。

・希望部数
・届け先住所
・届け先氏名
・もし著者のサインが必要ならばその旨

以上を明記の上

seijuro.k@gmail.com

にメールをお願いいたします。

折り返し、振込先をメールいたしますので
振込みが確認され次第の発送となります。
(当方、gmailを使用しているため、
受取拒否のドメイン設定になっていないか確認をお願いいたします)

あるいはtwitterアカウントをお持ちであれば
当方のアカウント
@seijuro_k
をフォローした上でリプライをいただければ
以降、DMでのやりとりでもけっこうです。

今後、本の種類が増えることがありましたら
ちゃんとした通販ページを作成しようかと思いますが
とりあえずは取り急ぎこんな形で……。







2016年10月11日火曜日

10/23 コミティア118に参加します

すっかりブログがあることを忘れたような顔して生きていました。戒能です。
なんか読書日記的なものにしようかなって思ってたけど、毎日それ更新してたらただうざいだけじゃない?みたいに素に戻ってしまって……あと面倒くさくて……息をするのも面倒くさくなってて……。

言い訳はおいといて、と。
タイトル通り、10/23に東京ビッグサイトで開催される同人誌即売会「コミティア118」にサークル参加いたします。

10/23(日) 東京ビッグサイト 11~16時
サークルスペースは「お27a」
サークル名は「聖獣楼」

です。
開催まで二週間を切ってから告知って遅すぎない?という意見もあるかと思いますが、ぼくも心の底からそう思います……。
いや、ちがうんだ……原稿が全然進まなくて落としそうだったから告知するのが怖かったんだ……。言い訳になってないんだ……。

そんなわけで、なんとか入稿できたので告知するという寸法です、ハイ。




というわけでこれが出す予定の同人誌です。
表紙は知り合いの三ツ雪柚菜さんに軽い気持ちで頼んだらなんかこんな気合いれて描かれてしまって「ええ……いいの……?」という気持ちに現在進行形でなっているところです。
内容としては「M・T・P」シリーズの赤い人が「《竜殺し》」シリーズのクリザの街に現れた!という、自分の2シリーズのクロスオーバーストーリーです。読者層せまーい。
おふざけの短編ですね。タイトルの割に、どちらかというと《竜殺し》寄りのお話になりました。
文字数2万字ちょっとです。
頒布価格は100円の予定です。

当日はかなり暇なので日がな一日ボーっとしていると思いますので、よろしければ顔を見に来てやってください。お待ちしています。

えー、中身のある告知は以上です。


さて、察する人は察しているでしょうが、以前のアンケートで「よし、このキャラでSS書くよ」と云ったまま放置していたお話ですね。2000字くらいを想定していたらなんか長くなってしまったので、せっかくだから同人誌にすることにしたんだ……すまない……いきあたりばったりに生きていて本当にすみません神様……。

ちなみにこのサークル名「聖獣楼」。
見ての通り名前のダジャレなんですが、ちがうんですよ……思いつきで超ギリギリにコミティア申し込み決めたから、サークル名決める時間なかったんですよ……とりあえずダジャレでいいかと、名前を変換して決めたんですよ……最初は「聖獣LOW」にして「お、メガテンかな?」って感じにしようと思ったんだけど、英語交じりは自分で書きづらいなって思ってやめたんだよ……。
ま、申し込んでから変えればいいかな思ったら、期限過ぎたらサークルカット変えられないのね。三分で作ったとりあえずのサークルカットが変えられないのね。もうどうしようもないですね。載せてしまったサークル名も手遅れなのね。人生っていつもそう……気づいたときにはなにもかも手遅れなの……それでも人は生きていくしかないの……。
そんなわけで、このサークル名は今回でひっそりと生きながらブルースに葬ることにして、次回参加するときはこっそりと変えてしまおうと思っていたんですね。
そしたら三ツ雪さんがなぜか表紙に可愛いマークをつけてくれやがったんですよね。


これですね。
やだキャッチー……こんなの使い続けるしかないじゃない……。
というわけで、今後も機会があればぼちぼち同人誌も出そうかと思っていますので、これからも聖獣楼をよろしくお願いいたします。





2016年1月23日土曜日

短編「M・T・P番外編 怪盗家族計画」公開されています

あけましておめでとうございます。

俺の心はまだなんにも明けちゃいないんだよ……!
という気持ちで抵抗しているうちに一月が終わりつつあるので、諦めて明けてみることにしました。

で、抵抗しているせいで1月1日から読売プレミアムというサイトで短編「M・T・P番外編 怪盗家族計画」が公開されていることを、昨年末にTwitterでちょろっと告知した以外にろくに宣伝していなかったので、いまさらですが宣伝開始しますね……。

クリックでサイトへジャンプします
「M・T・P番外編 怪盗家族計画」は、タイトルの通り、M・T・Pシリーズの番外編で、完結巻である二巻のあとに読むことを想定されているお話ですね。
本編の結末などを前提に書いているので、こちらを先に読んでしまうと、本編のオチがある程度察することができてしまうと思うので、後に読むことを推奨いたします。

公開は連載形式で、1日から月末まで一ヶ月間毎日少しずつ公開されていく感じです。長さ的には約二万字なので、原稿用紙で約50枚。本編の一章辺りのの三分の二くらいの長さですかね。

さて、肝心の内容ですが、本編の三ヶ月後、主人公のルウィンが会ったことのない父親のことを、初めて母親から聞く、というような感じになっています。いま書きながら思ったんですけど、このあらすじの時点で「本編に父親が出てこないし詳しいこともわからない」というネタバレになっていますね、これ。まあいいんですけどね!

M・T・Pの短編で困ることは、とにかく長さですね……。
ストーリーの密度的に「うん、二万字もあれば余裕でしょ」と思って書きはじめるんですけど、このシリーズ、とにかく語り手のルウィンがいちいちリアクションをとるし余計なこと気にするしくだらない自分語りするしいちいとドジを踏んで状況を面倒くさくするし、で予定より長くなるんですよね……。
前に書いた短編「M・T・P番外編 お姫さま泥棒計画」(電子書籍として各ストアで税抜き100円で販売中。安い!)では露骨にそのせいで予定より長くなりましてね。でもそのぐだぐだがないとルウィン、およびM・T・Pシリーズといえないし……というジレンマに悩むわけです。

そこで今回の「怪盗泥棒計画」では、別の人間が書いた回想録をルウィンが読むという、作中作の形で八割方の話が進行しています。ルウィンとはちがうざっくりとした語り口なので、ストーリーがザクザク進むよ。
23日現在は、ちょうどその作中作が佳境に入った辺りですね。果たしてバナーイラストの少女は一体何者なのか!?(迫真)

ちなみにこの読売プレミアムというのは、読売新聞定期購読者に向けた月額制サイトで、読売新聞を定期購読していればわずか月額150円で読むことができる、というサイトです。個人的にはいろんな作家の、ここでしか読めない書きおろし短編が読めるというのが一番の目玉ですね。

小説は三ヶ月だっけな? それくらいのあいだ公開されているので、毎日少しずつ読むのもよし、終わってからまとめて読むのもよし、という感じです。
M・T・PシリーズのレーベルであるC☆NOVELS fantasiaからもいろんなシリーズ番外編が公開されていて、現在では自分の作品以外に、海原育人さんの「蓮華くんの不幸な夏休み」シリーズや、天堂里砂さんの「神様は突然やってくる」シリーズ、岡野めぐみさんの「ひみつの放課後委員会」シリーズの短編を読むことができますね。読売新聞を定期購読されている方には是非ともおすすめです。

読売新聞を定期購読されていない方はこの機会に定期購読を……!
といいたいところですが、難しい場合は、いずれ電子書籍化される可能性が高め(確定じゃないですけど、いままでここで掲載された拙著はすべて電書化されているので多分……)ですので、その時までM・T・Pのこと忘れないでね……という感じです。

さてさて、2015年はM・T・PにはじまってM・T・Pに終わってしまい、人生も執筆もほかのことはなにもしていない感じだったのですが、無事完結したことだし、今年はいろいろと新しいことをやらなくてはなあ。その成果を本年中に皆様にお届けできるのかはまったくわかりませんが、息切れしない程度にがんばろうと思います。まあすでに息切れしてる気がするんですけどね……!

というわけで、いまさらですが本年もよろしくお願いいたします。
さしあたって、このブログをもっとこまめに更新しよう……






2015年12月31日木曜日

「M・T・P2 魔都の終りとハーフボイルド・ワンダーカジノ」発売中と年末の挨拶

Twitterでさんざん宣伝しておきながらブログでなにも告知していないということにいまさら気づいた作者は、年が終わる前に大急ぎで記事を書きはじめるのであった。

というわけでM・T・Pシリーズの二巻目にして完結巻「M・T・P2 魔都の終りとハーフボイルド・ワンダーカジノ」が12月20日に発売しました。


ご覧の通り、今回の表紙絵はカッコいい感じに。
内容的には魔法カジノで暗黒街の帝王と勝負する前半。
カジノ勝負の結果、判明した意外な事実から魔都を揺るがす大事件が起きる後半。
という二部構成になっている感じです。
ちなみに作者的には前半が「ハーフボイルド・ワンダーカジノ篇」で後半が「魔都の終り篇」となっています。

今シリーズの作者的な目標は「ザッツ・エンターテインメント」でした。
ワクワクとドキドキ、愛と友情、笑いと感動、そのすべてが詰まった、明るく楽しい作品。それをどこまでやれるか、というのが今作での作者としての挑戦です。
登場人物たちに「どうやって収拾つければいいかなんて考えず、せいいっぱい好き勝手に暴れろよ」とやりたい放題にやってもらった結果、本当に収拾をつけられるのかこれ!?という状態になりましたが、なんとかうまくまとまりました。多分。

デビューしてから五冊目となる本ですが、デビュー前の習作も含めて、「面白さ」では今作が一番だ、と思っています。
あれも書きたい、これも書きたいと欲張った結果、分厚くお高い本になってしまいましたが、「これを読んで面白くない人がいるわけがない」と痛々しいことを思うくらいには自信作です。
一人でも多くの人に読んでもらいたいな、と思っています。(あと感想ももらえればな、とかも思っていますね)

と、作家なら毎回思っているだろうことを書いてしまいましたが、読んで損はさせないのでお願いしますよ、本当。セクハラめいたことをいうクソ生意気な主人公の語りが嫌だな、とか思っても、ちょっと我慢してみてくださいよ、すぐに癖になりますって。あいつ、あれで案外いい奴なんですよ……。

今年は1月の「M・T・P1 大泥棒さま、魔都へ行く」と12月の今作の二作しか出せず、M・T・PにはじまりM・T・Pに終わった一年になりました。
反省としてはもたもた書いていたせいで2巻が年末ギリギリになってしまったことですね……。全三巻予定が全二巻になるなどの変更があったとはいえ、それでもできれば夏に出したかった……。
来年、ちゃんと本が出せるかどうかというのはまったくの未知数ですが、とにかく量をたくさん書きたい、書こう、という決意をもって、本年の締めとさせていただきます。

本年はありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

2015年12月13日日曜日

未使用イラストのこととかM・T・P二巻の発売日が近いここととか

これもまたTwitterですでにいった内容なので「あれ?Twitterあればこのブログいらなくない?」という気持ちに囚われながら、保管の意味をこめて画像等の紹介です。

まずは「M・T・P」シリーズの新刊にして完結巻である二巻が12/20、つまり来週まで近づいてまいりました。書き上げてしばらく経っているのでいい具合に細かい部分を忘れつつあるので作者も楽しみにしております。



イラスト担当の一色箱さんが、なぜか自発的に宣伝イラストを描いてくださるという謎の神がかった行動をしてくださったので、Twitterでもブログでもここぞとばかりに貼り付ける作者であった。ありがとうございます!
主人公のルウィンはチビでドジで童顔で重度の○○コンというわりともう手遅れな感じの男ですが、イラストから感じ取れるような魅力も持っているんじゃないかと思うので、読んで確かめてみていただければと思います。

で、このイラストをいただくことになった経緯ですが、そもそもM・T・P一巻の表紙イラストには未使用バージョンがありましてね。そのイラストをSNSやブログ等で掲載してもよいかと一色さんと担当さんに相談したところ、快諾をいただけましてね。上記の宣伝イラストはそのおまけ的な感覚で一色さんから送られてきたものなんですが、いや、おまけの感覚間違ってない?もののついででそんなに働いちゃいかんでしょ!?

まあそれはそれとして、件の未使用イラストがこちらになります。


ご存知の一巻の表紙とは構図等は同じですが、背景や後ろの二人の色使いが違っていますね。
「なんでこっちにしなかったんだよ!」
という声が聞こえてきそうですが、いや、ちよっと待ってくださいよ!ぼくの話も聞いてくださいよ!これには事情があるんですよ!

表紙イラストがどう決まるかというのは、多分作者や出版社やイラストレイターさんごとによっていろいろパターンが違うと思うのですが、自分の場合は担当さんに「どのキャラを表紙に載せたいですか?」的なことを聞かれますね。
それで、M・T・P一巻は自分は「メインの4人全員入れて欲しい」と希望したわけです。
自分はわりと表紙イラストに関しては、キャラが多めに描かれたにぎやかなものか、逆に極端にシンプルなものを好む傾向があるんですよね。この辺り、自分の趣味はバランス感覚がおかしい気がしているんですが、まあそれはいいとして。

で、その希望にそってイラストの一色さんがこの構図のラフ案を提案してくれまして、これはもう文句無しでこれでいこうと。
ただ、背景等はどうするか、という話になりまして、担当さんと相談しまして、作者的には「今回はコメディなので、できれば明るくポップな感じを出してもらいたいです」と希望したわけです。それで担当さんも「では一色さんにその線で相談してみます」みたいな感じになったんですね。

しかし、この一色箱さんという人はね、なんというかこう、「仕事どんどんやっちょうよ病」的なものに罹患しているみたいで、基本的におそろしく仕事が早いんですよね……。今回のM・T・Pでの仕事ぶりも、自分がもっさりもっさり何ヶ月もかけて書いたものが、ようやく一色さんのところに話がいくと、三日後くらいにはすべてが終わっているという状態で「なんなのこの人?ドライバーズハイなの?生まれつきのスピード狂なの?」とぼくを戦慄させるのです。

で、この一巻表紙イラストのときも、この担当さんと相談している半日くらいのあいだに「試しに描いてみました」的に送られてきたのが上記のイラストなわけです。早すぎるし試しっていう完成度じゃないよね……。

で、イラストとしての出来はごらんの通りで自分も気に入ってはいたのですが、やはりこれだとシリアスな感じがし過ぎるかな、ということで、現在の表紙のように変更していただいたんですね。いやだって、このイラストだとエイザードがどこからどう見ても悪役じゃん……絶対に裏ですべてを操ってる系の人じゃん……それを期待して本編読んでただの頭のおかしい人だとバレたらヤバイじゃん……。
あと、これは担当さんにも一色さんにもいわなかった気がするんですが、やはりせっかくのおっぱいは肌色にだね……。

ともあれそんなわけでお蔵入りしてしまっていた初期案バージョンの一巻表紙だったわけですが、もったいないので人に見せることはできないかと常々思っていたのです。
で、二巻発売前の宣伝ついでにどうかと一色さんにお訊ねしたところ、快諾いただいたというわけです。ありがとうございました。





2015年12月12日土曜日

電子書籍「お姫さま泥棒計画」発売中


Twitterで告知して済ましたような気になっていたけど、こっちでもちゃんと告知しておかねば。




電子書籍
『M・T・P番外編 お姫さま泥棒計画』
本よみうり堂デジタルにて発売中です。
短編で108円です。

本よみうり堂デジタルはC★NOVELSminiは先行配信なので、他の電子書籍ストアだと一月から販売開始だと思われます。

初めて存在を知った方もおられるでしょうが、これは新作というわけではなくて「読売プレミアム」という月額制サイトに二月から四月まで掲載されていたものを、電子書籍化したものですね。

内容的にはリンク先にいったほうがあらすじがわかりやすくまとめられているのですが、作者ならではの雑な紹介の仕方をしてしまうと、「一巻であんなにドジだった主人公はこれまでどうやって生きてきたの?大丈夫だったの?」という疑問に対して「うん、大丈夫じゃなかったね」というアンサーになっている感じの話です。つまりまあ、だいたい空回りしています。
あとタイトル通りにお姫さまとか出てきます。
ちなみにサイト掲載時には一色箱さんのバナーイラストがついていてお姫さまの顔が見られました。というか掲載が終了した現在もバナーだけは残っているので、興味のある方は以下へ。多分このシリーズに出てくる女性で一番まともなタイプの美人です。

http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/list_OHIMESAMA
(勝手に画像を貼るのがはばかられるのでリンク直貼りです)

この短編、M・T・P本編のプレストーリーであると同時に、二巻の内容にほんのちょっとだけ絡んでいたりもします。もちろんこの短編を読まないでも本編だけでストーリーの理解に問題はありませんが、読んでいると「おっ、なるほど」と思うかも?というか思ってもらえるといいなあ、という気持ちをこめています。なので一巻と二巻のあいだに読んでいただけるのが、理想といえば理想ですね。
とはいえ、これだけを読んでも楽しめるようにしたつもりなので、気が向いたときにサラッと読んでいただければ、と。

確か24000字くらいだったと思います。原稿用紙換算でいうと60~70枚くらいですね。
短編としてはちょっと長いなー、と思ったんですけど、このシリーズ、主人公の語り口のせいで長くなるんですよね……かといってあんまりリアクションが薄いとらしくないし。執筆中はそういった長さと文体の間で悩んでいた適切なラインを探るのに苦戦していた記憶があります。

やたらと長くなってしまいましたが、興味ある方は是非。
別の電子書籍ストアで買われたい方はもう少々お待ちください。
そちらも配信開始次第、アナウンスしたいと思います。



2015年11月10日火曜日

M・T・Pの二巻、発売日決まりました

大変お待たせいたしました!

「M・T・P2 魔都の終りとハーフボイルド・ワンダーカジノ」

2015/12/18に発売予定です!
amazon
honto
e-hon

シリーズ完結巻です。
お値段が1500円+税とちょっと……というか一巻の1.5倍超になってしまっているのですが、いや、ちがうんです!長さは約二倍なんです!ページ比率でいうとむしろお得なんですよ奥さん!内容もたっぷり詰まっているんですよ!

いや、実際、内容的には詰まっているんですけどね。
このシリーズはいわゆる1クールアニメ的な構成をしようと最初に考えまして、一章がアニメ一話分に相当するようなイメージで書いています。
で、一巻目は四章まで入っているのでアニメでいうと四話目。三話目までで主要キャラ揃えて、四話目で最初の山場がきて主要キャラ全員の活躍を描き、さあこれからが本番だ、という感じで引いて、まあそれから一年近くお待たせしてしまっているんですけどね……。

なので二巻目は章は一巻目から引き継いで五章からのスタートになっています。
構成的には全十三章+αとなっており、当初の予定通りに書きたいことは全部書いて詰め込むことができました。ちょっと詰め込みすぎなんじゃないかといまは反省しつつあるところですが、しかしそういう詰め込み感が嫌かというと好きなのでつきあっていただけると幸いです。

一巻のとき知り合いに「本屋で見つかんねえよ!」と文句をいわれたりもしたのですが、まあ正直、二巻目なのでその一巻よりさらに配本は少なくなると思うのでね、予約していただけると確実だしぼくは嬉しいですね。なので「予約しろ光線」だしておきますね。(予約しろーしろーしろー)

近年、よくいわれるように重版は発売日一週間前後で決まるとかで、そういう意味でぼくの収入的にはどんどん予約してどんどん発売日前後に買っていただきたいというのはあるのですけどね。とりあえず200円のレトルトカレーを買うときに「いや、ここは100円のもので我慢するべきでは……そもそもカレーならレトルトじゃなくて普通に作ったほうが安くたっぷりつくれるし栄養的にも……いやちがうんだ……レトルトカレーと自分で作るカレーは別ジャンルなんだ……どっちも捨てがたいんだよ……でもいま本当に食べたいのはインド料理屋のインドカレー(もちろんナン付き)なんだ……でもそんなしょっちゅう食べにいけるほど余裕はないんだ……」などと悩む必要がなくなってインド料理屋に入り浸ることができるので、インドの発展のためにもどんどん発売日に買って欲しいんです。

でも、一読者としては、あんまり焦って本を買う必要もないかな、とは思うんですよね
自分にとって、本というのはタイムカプセルみたいなものでしてね。
十年前、二十年前に出版された本でも、古びることなく変わらない楽しさをくれる、そういうものだと思っていました。
なにせ読書に没頭しはじめた十代後半のころ、半端にひねくれていたせいで当時の流行りものにはあまり手を出さず、ひとむかし、あるいはふたむかし前の時代のものを中心に読んでいたんですよね。けれども古臭くなんかまったく感じず、むしろいままで考えたこともなかったような新鮮なおどろきばかりがあって。

無論、実際は時代の流れというのはあるのですが、それでも難しい準備がなにもいらず、ただ本をひらけばそれだけで色褪せぬ楽しさをくれるものが小説だし、そういう小説を書いていたいな、と思っています。

なので、一人の読書人としては「本は逃げたりしないから、いつかあなたの気が向いたときに読んでくれたら嬉しいな」と思いますが、一方で作者としては「この商業社会、売れないものは消えてしまうんやで!発売日に買うのが一番なんや!」という身も蓋もないことを主張しているので、あの、つまり読んでくれればそれで十分といえば十分なんですけど、せっかくなら予約とかしてくれるともっと嬉しいなって、そう思います。まあぶっちゃけ一巻売れなかったからね!

さて、発売日に向けて宣伝のためにこつこつこのブログも更新していかないと……